ネットアップ 代表取締役社長 岩上純一氏

ネットアップは20日、2014年度の事業戦略発表会を行った。同社の今年度の売上目標について、ネットアップ 代表取締役社長 岩上純一氏は「3年で国内売上を2倍にし、5月からはじまっている2014年度では20%以上の成長目標を持つ」とした。

そして「革新的で実装製の高い技術を持って顧客の成功をささえ、Trusted Advisorになる」と強調した。

岩上氏は、同社のソリューションを利用している採用事例について言及。TOKAIコミュニケーションズが、clustere Data ONTAPを利用したメールサービス運用や、北日本放送のVDI(仮想デスクトップ基盤)をGUIベースの管理ツールでの運用、アンリツのサーバ仮想化基盤でSAPシステムを刷新し、包括的な災害対策について紹介した。

ネットアップのソリューション採用事例

さらに岩上氏は、国内ソリューション別類上げの前年比成長について言及。調査会社のIDCが定義する第3のプラットフォームの関連インフラ技術に関する、クラウドの上に実装されるVDI,ERP、M&C(メッセージ&コミュニケーション)の分野について、前年比でぞれぞれ66%、237%、143%の伸びを見込んでおり、クラウド全体で186%アップの伸びを見込んでいると強調。

同社のソリューション別売上

他の分野についても言及し、ERPが237%、FlexPodが57%、仮想化が14%とその他の分野に対しても高い成長率を見込んでいる事について触れた。

ネットアップのソリューションの前年比成長率とマーケットへのアプローチ

2014年度に注力する技術について、モビリティ、共有ストレージ、自動化、Flashによるパフォーマンス向上といった項目を列挙。継続性のある製品戦略でクラウド時代も業界をリードすると語った。

具体的な製品については、企業のファイルやアプリケーションに、iPadやiPhoneから簡単且つ安全にアクセスできるツール「NetApp Connect」やストレージのスケールアウト構成が可能になる「clustered Data ONTAP 8.2」といった製品は今期中のリリースを予定している。

国内リリース予定の新製品

それらの製品に加え、「NetApp OnCommand」といった統合管理ソフトウェアやフラッシュストレージを活用したインフラ設計の製品「FlashRay製品ファミリー(2014年リリース予定)」も今後のリリース予定として紹介された。

フラッシュストレージの展開について