ExtremeTechは「Haswell review: Intel’s Core i7-4770K takes over the pole position」において、販売がはじまったHaswellコアベースの第4世代Coreプロセッサと、ひとつ前の第3世代Ivy BridgeベースCoreプロセッサの比較ベンチマークを掲載した。比較されたプロセッサは次のとおり。

  • Intel Core i7-4770K (Haswell, 8スレッド, 3.5GHz(ターボモード 3.9GHz), 84W)
  • Intel Core i7-3770K (Ivy Bridge, 8スレッド, 3.5GHz(ターボモード 3.9GHz), 77W)

どちらもデスクトップ向けプロセッサとしてHaswellおよびIvy Bridgeでもっともスペックが高い製品。一見するとHaswellの方が消費電力が増えているが、マイクロアーキテクチャレベルで刷新され、さまざまな工夫が盛り込まれている。スペック上の大きな違いはバンド幅が2倍に設定された点にあり、L1データキャッシュのバンド幅、L2ユニファイキャッシュのL1に対するキャッシュ幅がそれぞれ2倍になっている。L2ユニファイTLBも拡張されている。

記事ではさまざまなベンチマークの結果が掲載されているが、だいたい平均してHaswellの方が6%から10%ほど高速という結果が得られている。AVX向けの最適化を実施した場合にはこの差は15%から20%ほどまで広がっている。消費電力を抑えながらも性能の向上を実現しているとExtremeTechの記事はCore i7-4770K Haswellを評価している。

また購入の指針として、Core 2 DuoやCore i-920などを使っている場合には、この新しいプロセッサへ移行する価値があるだろうとしている。Sandy BridgeやIvy Bridgeベースのプロセッサを使っている場合には、あと1、2年待つのもありだとしている。その頃には買い換えるのに十分な状況になるほか、AVX対応のソフトウェアも増えているだろうと説明がある。