東京都写真美術館は、コレクション展「写真のエステ 写真作品のつくりかた」を開催する。会期は7月13日~9月16日(月曜休館、月曜が祝日の場合翌火曜休館)、開館時間は10:00~18:00(木・金は20:00まで、入館は閉館30分前まで)。会場は同館3階展示室。観覧料は一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円。

マン・レイ 「眠るモデル」 1929年 ゼラチン・シルバー・プリント

須田一政 「秋田・湯沢」 「風姿花伝」より 1976年 ゼラチン・シルバー・プリント

同展は、「写真の美しさはどこにある?」というテーマのもと、写真の"つくりかた"に着目。「アングル」、「焦点」、「光のあつかい」、「暗室作業」といった、写真制作における4つの要素を手がかりに、同館が保有する約2万9,000点のコレクションの中から厳選した約150点を紹介する。

また、同展で作品が出品される予定の作家は、木村伊兵衛や森山大道、マン・レイなど27人以上。コレクション展での登場回数の少ない作家にもスポットを当てており、技術力に定評があるものの、生涯の作品点数の少なさから個展開催の機会を得なかった作家・吉崎一人の作品も公開される。

植田正治 題不詳 1955-1965年頃 ゼラチン・シルバー・プリント

中村征夫 「日本列島海中百景」より キンメモドキ 1998年 銀色素漂白方式印画

なお、同展の関連イベントとして、会期中の第2、第4金曜日の14:00から担当学芸員によるフロアレクチャーを行う。集合場所は同展会場の入口付近で、当日購入した展覧会の半券が必要となる。それに加え、出品作家と他館の学芸員をゲストに迎え、担当学芸員と展示に関するトークセッションを行う予定。イベントの詳細は決定次第、同館のWebサイトにて告知するということだ。