Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Chrome開発版に「マルチスレッドHTMLパーサ」が導入されたことが「Threaded HTML parser enabled on trunk」において報告された。HTMLパースに基づく操作のギクシャク感が低減するほか、ページの読み込み速度が高速化するとされている。マルチスレッドHTMLパーサが原因で問題が発生した場合には「--disable-threaded-html-parser」を指定することで一時的に問題を回避できるとしている。

マルチスレッド化されたHTMLパーサは、パーサ処理が原因で操作が一時的にストップするようなギクシャク感を低減することを目指しており、実際にトップ25サイトで40%ほどのギクシャク感の低減を実現したと報告されている。また、パース処理をマルチスレッド化したことでページの読み込み速度も向上したと説明がある。明確な理由は示されていないが、シングルコアのマシンにおいてもページ読み込み処理の高速化が計測されたと報告されている。

もともとChromeはマルチプロセスアーキテクチャを採用することでマルチコア/メニーコアを効率よく活用している。HTMLパーサそのものをマルチスレッド化することで、さらに細かい粒度でのマルチコアの活用が進むものとみられる。