クラウディアンは24日、「Citrix CloudPortal Business Manager 2.0」と同社のクラウドシステム・ソフトウェア「Cloudian S3 クラウドストレージ」の統合を図る「Cloudian Connector」を発表した。

CloudianとCloudPortal Business Managerとの統合により、企業のIT部門やサービス事業者は、S3互換クラウドストレージサービスを容易に展開できるようになる。サービスのプロビジョニングから、マルチテナント機能によるユーザー管理、料金設定、課金までを、すべて即時に利用可能になる。発表によれば、この組み合わせがストレージをサービスとして提供するSTaaSの導入を容易にし、ストレージのユーティリティ化を推進する取り組みとのことだ。

シトリックスのCloudPortal Business Managerは、「クラウドのコマースやユーザー管理、プロビジョニング、運用など、あらゆるものを共通クラウドインタフェースへ統合し、サービス化(Anything-as-a-Service:XaaS)する」(シトリックス クラウドプラットフォームグループ担当VP兼GM Sameer Dholakia氏)ものである。

Cloudianは、CloudPortal Business Managerのサービスをストレージに拡張するものである。このソフトウェアによって、企業やサービス事業者によるクラウドの運用を簡素化・合理化し、ストレージの購入や管理コストを軽減することで、エンドユーザーやIT部門の生産性向上が期待できる。

今回、Cloudian Connectorは、Citrix CloudPlatform powered by Apache CloudStackとの互換性を試験によって実証し、Citrix Readyのクラウド認定を受けたとのことだ。

CloudianのCEOを務めるMichael Tsoは、「ストレージのユーティリティ化(Storage-as-a-Utility)によって、ストレージ市場に変革を起こしたい。クラウドサービスの管理や展開を簡素化し、IaaSを超えて、『IT-as-a-Service』にユーザーを導くものとなる」と語っている。