NECは23日、公共図書館向けのクラウドサービス「GPRIME for SaaS/図書館(ジープライムフォーサース)」を用いて、東京都立図書館のデジタルアーカイブシステム「TOKYOアーカイブ」を新たに構築、公開を開始したと発表した。

東京都立図書館のデジタルアーカイブシステム「TOKYOアーカイブ」

東京都は、「2020年の東京」計画に係る事業の一環で、東京の歴史と文化の魅力を情報発信する仕組みとして、東京都立図書館が所蔵する江戸期からの浮世絵や江戸城造営関係資料(国指定重要文化財)などをデジタル化し、図書館利用者が容易に検索・閲覧できる「TOKYOアーカイブ」を新たに構築した。

「TOKYOアーカイブ」は、東京都立図書館が所蔵するデジタル化資料、約1万6千点を一元管理し、カテゴリごとに公開することで、利用者にとって検索・活用しやすく、職員にとっては、資料データの登録・更新・削除を容易に行えるシステムとなっている。

NECは、「GPRIME for SaaS/図書館」を利用し、NECのデータセンターに全ての資料を登録、一元管理を行うことにより、セキュリティの確保と、万一の災害の際の事業継続性を実現した。

また、クラウドサービスのため、図書館に設置するサーバ台数を削減できるとともに、システム管理者の管理・運用負担を軽減する。

「TOKYO アーカイブ」システム概要図