ジャパンディスプレイは5月20日、スマートフォン向け5.0型フルHD対鵜TFT液晶パネルに独自のタッチセンサ機能を搭載した液晶モジュール「Pixel Eyes」を開発したことを発表した。

同モジュールは、 TFT基板上の電極とカラーフィルタ基板上の電極の間の容量変化によりタッチを検出する技術を採用したほか、LCDドライバとタッチパネルドライバの間で同期をとるシステム構成にし、信号ノイズの影響を受けずにタッチ検出をする独自の駆動方式を採用することで、さまざまな環境下で高いS/N比を実現することが可能だという。

また、タッチ機能を液晶ディスプレイに内蔵することで、外付け部品としてのタッチパネルを不要としており、これにより外付けタッチパネル搭載の従来品比で約30%、タッチセンサ付きカバーレンズ搭載の従来品比でも約10%の薄型化を実現したとするほか、外付け部品としてのタッチパネルが存在しないため、部品界面での光学反射の減少により視認性が向上し、ディスプレイ本来の画質をクリアに表現できることに加えて、モジュール透過率が外付けタッチパネル搭載の従来製品比で10%向上し、輝度向上が可能となったとする。

さらに、他方式のようなタッチセンサ専用の製造工程が不要で、1回のセンサパターン形成工程が追加されるのみのため、高い生産性を有しているという。

なお、同社では、2013年6月から稼働させる予定の第6世代の新ラインにおいて、同モジュールの生産を予定しているとしている。

ジャパンディスプレイが開発したタッチセンサ機能内蔵フルHD液晶モジュール