グレープシティは、Visual StudioでWindowsフォームアプリケーションを開発するのと同じ手法でHTML5対応のWebアプリを開発できるフレームワーク「Visual WebGui Pro Studio Web&Mobile 7.0J(ビジュアル ウェブグイ)」を6月26日に発売すると発表した。

「Visual WebGui Pro Studio Web&Mobile 7.0J」

イスラエルのGizmoxが独自に開発したVisual WebGuiは従来のC/S型のアプリケーション開発者が培ってきたこれまでの技術だけで、社内のPCからでも外出先のモバイル端末でも快適な閲覧が可能なWebアプリケーションを開発できるフレームワークで、HTMLやCSS、JavaScriptについて学習する必要がなく、これまでの .NET Frameworkベースの開発手法でHTML5対応のリッチなインターネット/イントラネットシステムを開発できる。

Visual WebGuiの開発ツールはマイクロソフトのIDEであるVisual Studioのプラグインとして完全に統合され、各種コントロールはAPIレベルでWindowsフォームとほぼ同じ構造をしている。そのため、外観の設定とコーディングはすべてWindowsフォームと同様に行え、一般的にWebアプリケーションの外観設定はHTMLタグ内のスタイル要素やCSSで行うが、Visual WebGuiのコントロールはWindowsフォームと同様、オブジェクトのプロパティで設定する。コーディングの手法もWindowsフォームと同じで、イベントハンドラにVB(Visual Basic)やC#で処理を記述するイベント駆動型で、ASP.NET Webフォームのようにクライアント側での動作をJavaScriptで記述する必要もない。

Windowsフォームの設計画面とVisual WebGuiの設計画面

また、実行時はASP.NETアプリケーションとして動作、Visual WebGuiアプリケーションはWebサーバー(IIS)上で .NET Frameworkのランタイム(CLR)によって実行されるため、Server、Session、Application、Request & ResponseといったASP.NETのオブジェクトが利用される。

Windowsフォームの設計画面とVisual WebGuiの設計画面

さらに、HTML生成はブラウザ側で行い通信コストを最小限に圧縮、ブラウザ側にFlashやSilverlightなどのプラグインは不要。開発したアプリケーションはInternet ExplorerやChrome、FirefoxといったPCブラウザやiOSのサファリ、Androidの標準ブラウザなどで動作する。

開発ライセンス価格は147,000円から。開発したアプリケーションを運用する配布ライセンスは157,500円から(運用形態およびサーバー環境により異なる)。