アイアンマン/トニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jr. (C)BANG Media International

映画『アイアンマン』シリーズに出演するロバート・ダウニー・Jr.が、ハリウッドで初めて1億ドル(約101億7,200万円)のギャラを獲得する可能性があるという。

『アイアンマン』シリーズ3部作ほか、『アベンジャーズ』でアイアンマンことトニー・スタークを演じてきたロバートだが、マーベル・コミック原作の映画化となる続編2本でアイアンマン役を続投する契約が結ばれた場合、ハリウッド史上最高額のギャラを手にすると言われている。

今回の新しい契約をめぐり、ロバートのエージェントが今後数週間にわたってマーベルの重役陣と交渉の席に着くと言われており、ロバートの代理人によれば、1億ドルのギャラ契約のほか、現在受け取っている7パーセントの興行収入への増額を検討する可能性があるという。

当のロバートは今月に入って、昨年の大ヒット作『アベンジャーズ』ですでに5,000万ドル(約50億8,600万円)のギャラを手にし、マーベル側も困惑気味だと認めていたばかり。ロバートはGQ誌に「クレイジーだと思わないかい? 彼らもかなり困り果ててたよ。僕も信じられないさ。まあでも、僕はスタジオ側にとっては戦略的コストの一部なのさ」と話していた。

億万長者のプレイボーイで実はスーパーヒーローのトニー役に、ロバートの続投を希望していると言われているマーベルのケヴィン・フェイグ社長だが、ロバート側が『アベンジャーズ2』の撮影開始の9カ月前に作品を降板する可能性も示唆する中、コストを抑えた他の候補者の検討も視野に入れるつもりだと明かしていた。

ただ、リサーチ会社コーウェン・アンド・カンパニーの映画アナリスト、ドーグ・クロイツ氏は、ロバートが続投しない場合、ボックスオフィス収入が9%減に相当する10億ドル(約1017億9,000万円)の損失になると試算している。

実際、先週には今後の『アベンジャーズ』シリーズでロバートを筆頭に出演陣がギャラのアップを要求していることで、スタジオ側がいまだ主要な出演陣を獲得できていないとも報道されていた。ある関係者は「この状況下ではロバートが唯一交渉力と度胸を持った俳優なんです。実際彼は、共演者の待遇が良くないような職場環境では続投はしないとメッセージを送っているんです」と語っている。

(C)BANG Media International