STMicroelectronicsは、さまざまなアプリケーションにおいてMEMSの利用を促進するため、Linuxシステムと通信を行うソフトウェアドライバを発表した。

同ドライバは、最新版のLinuxカーネル(バージョン3.9以降)でサポートされ、即座に利用することが可能。STの加速度センサ、ジャイロセンサ、iNEMO慣性センサモジュール、電子コンパス、地磁気センサなど、全てのMEMS製品で利用でき、ソフトウェアオーバヘッドを最小限に抑えつつ、各種センサと迅速かつ容易に接続できる。Linuxのオープンソースソフトウェアを使用することで、正確な動作と位置検出を要するコンスーマ、産業、科学、ヘルスケアアプリケーション(遠隔モニタ、テスト・測定、ロボット制御、マシン・ビジョン、監視)などの分野において、より簡単に利用できるようになった。

同ドライバは、ロバスト性が確保され、センサ性能が最大化される他、モジュール化と迅速なプロトタイピングが可能になると同社では説明。ドライバアクセスは標準IIO(Industrial-IO)インタフェースによって管理されるほか、IIOドライバは、Linuxカーネル内に内蔵されているため、STの全モーションMEMS製品と接続する場合、ソフトウェアの追加が不要となっている。

さらに、システムによるデバイスの認識、データへのアクセス、割り込みサポートおよびポーリングデータ収集もできる。この他、SPIおよびI2Cバスとの相互運用が可能。ドライバレベルでFIFOを内蔵している。