このたび、AT&TとT-Mobileの携帯2社が同市内36駅での携帯通話ならびにデータ通信をサポートしたという。またVerizon WirelessとSprint Nextelも関係機関との交渉中だという。

同件はWall Street Journalが報じている。これは米ニューヨーク市の交通局であるMTAが開催したプレスカンファレンスで発表したもので、米携帯大手2社のAT&TとT-Mobileが「Rockefeller Center」「Times Square」といった主要駅36ヶ所での携帯対応を完了させたという。今後はクィーンズ方面の地下駅40ヶ所も順次対応を進めていく方針で、今年末中には整備が完了する。プロジェクトの総コストは2億ドルで、これらは携帯キャリアらの出資によって賄われ、今後4年間で最終的にニューヨーク市全体の駅を対応エリアに加えていくようだ。

また前述のようにVerizon WirelessとSprint Nextelも同交通局との交渉をまとめている段階で、最終的に前2社と同じ駅、同じネットワークエリアをカバーしていく形となる。100年以上の歴史を持つニューヨーク地下鉄だが、エスカレーターやエレベーターなどがまともに整備されていないなど、施設面での不満は多い。携帯サービスへの非対応もその1つで、旅行者や市民の不便さを解消してくれることだろう。

関連記事

2013年中に全線エリア化 - 横浜市営地下鉄の一部区間で携帯が利用可能に (2013年04月11日)
ドコモら4社、都営地下鉄でも全区間をエリア化 (2013年03月27日)