意表を突く店舗デザイン

「スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店」をご存じだろうか。なんて聞かれても、恐らくは地元の人しかわからないと思うのだが、それはそれでもったいない! と思ってしまうほどの店なのだ。

太宰府天満宮の参道に立地する「スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店」

なにがスゴイって、デザインがスゴイ。太宰府天満宮の参道に突如現れた大胆な木組みの店舗。大きなマッチ棒を組み合わせたような斬新な店構えで、中に吸い込まれていきそうな気もするし、柱がこちらに飛んできそうな迫力もある。

2011年12月にオープン。165平方メートルの店舗は奥へ奥へと続く細長い形になっている

店舗デザインは、日本を代表する建築家の隈研吾氏が手掛けており、この木組みは伝統的な構造を用いたものだという。"うなぎの寝床"のように奥行きのある店内にもこの構造が取り入れられており、木のぬくもりを感じながらホッとやすらぐコーヒータイムを過ごすことができる。また、店内奥には太宰府天満宮のシンボルでもある梅の木を植えた奥庭を設けているのも特徴的だ。

人気観光地である太宰府天満宮だが、同店もそこに訪れたなら必ず立ち寄りたいと思わせる魅力を持つ。太宰府の新しいシンボルとして成長していくことだろう。