第四局 塚田泰明 九段 VS Puella α

4月13日 第四局 塚田泰明 九段 VS Puella α

塚田泰明九段:「私は結果的に持将棋だったのですが、引き分けという結果でありながらも、これだけ皆さんに称賛されたのは初めてです。もちろん実際の持将棋は引き分けとはならずに指し直すわけですが、電王戦ならではの結果と反応だったと思います。そういう意味では本当に電王戦へ参加してよかったと思っております」

puella α開発者・伊藤英紀氏:「1998年頃からコンピュータ将棋の制作を始めましたが、その頃はマスコミがくるなんてことは全然なく、要はオタクの内輪のイベントだったわけです。そういう世界で細々とマイナーにやってきたんですが、5年くらい前のコンピュータ将棋選手権からマスコミの方もいらっしゃるようになり、去年、今年の電王戦と、テレビはくるわ、新聞はくるわでとんでもないことになっているなと。15年前と比べると隔世の感というか、感動しているというか……本当にびっくりしています。今回を振り返ると、自分のプログラムの内容的に疑問なところはありましたが、見ている方に盛り上がっていただけたことが一番。熱戦も多かったですし、私の時のプログラムはヘボでしたけど、会場の笑いもとれたみたいでよかったかなと思っています」

第五局 三浦弘行 八段 VS GPS将棋

4月20日 第五局 三浦弘行 八段 VS GPS将棋

三浦弘行八段:「団体戦なので今回負け越しが決定し、塚田先生も前局で持将棋までいって引き分けにしていただいたのに、このような結果になってしまい非常に申し訳なく思っています。GPS将棋がこれほど強いとわかっていれば……もちろん準備はしておりましたが、もっと危機感をもって臨むべきだったなと思います。その点は反省していますし、悔いが残るところです」

GPS将棋の開発チーム チームGPS・金子知適氏:「私もここ1カ月……いや100万円チャレンジも含めると2カ月ぐらい眠れない日が続いて、自分の将棋でもないのにこんなに興奮していいのだろうかという楽しい日々でした。ファンの皆さまに喜んでいただけたなら、とてもうれしいことです。本当にありがとうございました」

そして、会見の中で谷川九段は「第3回 将棋電王戦」の開催について「現在ドワンゴと協議中で、将棋連盟としても前向きに考えていきたいと思っております。まだはっきりしたことは申し上げられませんが、もし第3回が実現するならば、プロ棋士側もコンピュータと対戦することへの抵抗や不安も解消され、また違った内容がお見せできるのではないかと思います」と言及。さらに「タイトル棋士の参戦はないのか?」という質問には「団体戦として今日の結果で決着はついたので、具体的な人選も含めて現状でお答えできる段階ではないということでご理解いただければと思います」としている。

なお、「第2回将棋電王戦」公式サイトでは、閉幕にあたりエンディングPVが公開されている。

第2回将棋電王戦 エンディングPV