ハッカー集団LulzSecのメンバーとしてソニーのコンピュータネットワークに侵入した米アリゾナ州在住のCody Kretsinger(25歳)が米ロサンゼルスにある刑務所に入所した。これから1年の拘禁刑に服する。

Kretsingerは、LulzSecでは「Recursion」と名乗っており、2011年6月にSony Pictures Entertainment(SPE)のシステムに不正アクセス。SQLインジェクション攻撃などによりSPEのシステムに不正侵入し、入手した電子メールやパスワードなどの情報を公開した。

当時、ソニーに対してはPlayStation Networkの不正アクセスなど複数の不正ハッキング行為が展開されており、ソニーグループ全体で1億件以上の個人情報が流出する大事件となった。ソニー側はLulzSecによる一連の不正アクセスなどによる損害を、総額60万ドル以上になると主張している。

Kretsingerは2011年9月にアリゾナ州で逮捕され、2012年4月に共謀罪と保護されたコンピュータへの不正侵入の2件の罪を認めた。最大で15年の禁固刑といわれたが、刑期は1年となった。

同じくLulzSecのメンバーでリーダー格だった「Sabu」ことHector Xavier Monsegur被告も有罪となっている。4月に入って、「Kayla」を名乗っていた英国のLulzSecのメンバー、Ryan Ackyord被告も罪を認めている。