宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、4月10日から5月7日までの期間で、2013年夏に鹿児島県内之浦宇宙空間観測所より「惑星分光観測衛星(SPRINT-A)」を搭載して打ち上げられる予定の新型ロケット「イプシロンロケット試験機」に対する試みとして、広く一般から同ロケットに対する期待や希望、夢や想いといったメッセージを自由に募り、それを微小な文字列化し、デザインの一部として試験機の期待に掲載するキャンペーンを行っている。

イプシロンロケットは1955年のペンシルロケットから続く日本の固体ロケット技術を継承したロケットで、従来と比べ、より安全に、そしてより安く宇宙に行くことのできるロケットを目指し、搭載機器の自律点検や作業期間の短縮といったシステムの開発も進められている。

応募方法は、専用Webサイトから必要事項とメッセージを投稿(日本語(全角)で20文字まで、英語(半角)で40文字まで)するという形となっている。

ただし、デザインの都合上、応募者があまりに多い場合は、抽選となる場合があるという。その場合、採用されたメッセージの当選発表は、メッセージ投稿時に発行される受付番号にてWebサイト上にて5月下旬に行われる予定だという。

なおJAXAでは、今回のキャンペーンに際し、以下のようなコメントを出している(以下、原文ママ)。

募集メッセージは、ロケットに向けた期待や希望、宇宙への夢、願いなど、自由にお寄せください。 いただいたメッセージは、ロケットに描かれるマークの一部として、使用させていただきます。 皆さまのメッセージは、「イプシロンロケット」の力となります。 今後とも、イプシロンロケットをよろしくお願いいたします。

マークのデザインはまだ秘密。 一部に募集したメッセージを小さな文字で入れ込む計画です。

イプシロンロケット試験機の機体に応募したメッセージがデザインとして用いられる。メッセージを取り込むイプシロンロケット試験機のデザインは、5月中旬に公開される予定だという