Extreme Techにおいて任意の植物から水素燃料を取り出す新しい方法が発見されたと報告された。Virginia Techらの支援によって実施された研究開発の報告書「High-Yield Production of Dihydrogen from Xylose by Using a Synthetic Enzyme Cascade in a Cell-Free System」の内容を伝えている。

説明によれば、キシロースと微生物から抽出した酵素を使うことで水素燃料を取り出すことに成功したという。水素燃料の抽出にあたって高価な触媒が不要であり、温室効果ガスの発生も少なく、現実的な温度で処理可能と説明がある。3年以内に技術提供が可能になるだろうという見通しが示されている。

キシロース(木糖)は木材や藁、竹、とうもろこしの芯などの食用ではない植物に多く含まれている糖の一種。キシロースを原料として利用するといった研究開発はこれまでも取り組まれているが、今回の発表は実用的なコストで水素燃料の生成が可能になったという点が注目される。