調査会社の英Canalysは4月8日(現地時間)、2012年第1四半期(1月-3月期)のモバイルアプリ動向調査を発表した。前四半期と比較してダウンロードは11%増加、売上げは9%増となり、堅調な成長を遂げた。プラットフォーム別では「iOS」と「Android」の独占状態が続いているという。

世界50カ国におけるモバイルアプリ市場を調べた。アプリストアは、米Appleの「App Store」、Android向けの「Google Play」、米Microsoftの「Windows Store」、カナダBlackBerryの「BlackBerry World」の4種類。

発表によると、2013年第1四半期の有料・無料のアプリダウンロード数は合計で134億回となり、前四半期(2012年第4四半期)から11%増加した。有料ダウンロード、アプリ内課金、サブスクリプションなどアプリの売上げ高は合計で134億ドル。これは前四半期から9%の増加という。

ストア別にみると、Apple App Storeは全売上げ中74%のシェアを占めた。ダウンロード数では、Google Playが僅差でApp Storeをおさえて首位、ダウンロードのうち51%が同アプリストアからだったと報告している。BlackBerryは1月末に登場した「BlackBerry 10」対応アプリがすでに10万を超える(ローンチ時は7万)など、BlackBerryとWindows Phoneも成果を遂げているものの、AppleとGoogleとは大きく水をあけられている状態という。

地域別にはブラジル、インドネシアなどの途上国で成長が見られるが、売上げの8%/ダウンロード数の6%をしめる北米、それに欧州などの成長国での増加が顕著という。