「Put People First」というサブテーマが入ったWindows Phone 7.5のプロモーションビデオ

米Facebookが4月4日に発表したAndroid向けアプリ「Facebook Home」について、米Microsoft幹部のFrank Shaw氏が「2年前にローンチしたWindows Phoneに似ている」とコメントした。自分たちは早期に同じアイディアに至っていたとし、ユーザーにWindows Phoneをアピールしている。

Microsoftでコミュニケーション担当バイスプレジデントを務めるShaw氏が、4月5日に自社ブログでコメントした。それによると、Facebook Homeが目指すユーザー中心のモバイル体験は、Microsoftが2年前より提供しているWindows Phoneのコンセプト「Put People First(人を中心に)」と似ているという。

Shaw氏は「Put People First」コンセプトについて、「重要なのはアプリよりも人。だから、人にリーチするのに利用するアプリではなく、ユーザーとユーザーが大切にする人を中心とした携帯電話を設計する必要がある」と説明する。

そして、これを実現するにあたってアプリが並ぶのではなく人が並ぶホームスクリーン、アイコンで通知を知らせるアプリをクリックするのではなく、コンテンツを直接ホームスクリーンに表示する、SMSとFacebookのメッセージがばらばらのスレッドで表示されるのではなく、統合されたカンバセーションとして表示するなどの特徴をWindows Phoneは備えたと続ける。

また、その論拠として、「Put People First」というサブテーマのついた「Windows Phone 7.5(Mongo)」のプロモーションビデオも紹介している(Windows Phone 7.5は2011年秋にリリースされた)。

Shaw氏は、Facebook Homeが動くAndroidについて、「(人中心の機能がない)プラットフォームに、同じような機能を持ち込む方法を(Facebookが)探さなければならなかったことは理解できる」としながら、(OS上のスキンではなく)「単にWindows Phoneにアップグレードして、本物の体験を得てはいかがだろう」とアピールしている。なお、Windows PhoneではFacebookだけではなく、Twitter、Skype、LinkedIn、Gmailもホームスクリーンにピンできる点も強調している。

米Gartnerが2月に発表した2012年第4四半期のスマートフォンOSシェアによると、Microsoftのシェアは3%、前年同期の1.8%からは増加したが、Androidは69.7%で大差を付けられている。