Sandra 2013 Engineer Edition(グラフ1~2)

SiSoftware
http://www.sisoftware.co.uk/

まずピーク性能を見たいのでSandraを試してみた。といってもいつもの様にGPGPUを延々と比較しても仕方が無いので、今回はVideo Shader ComputeとVideo Memory Bandwidthの2つのみを比較している。こちらはDirectXとOpenGLを使って、描画性能とメモリ帯域を比較するものだ。

本来どちらのテストもD3D 11/D3D 10.1/D3D 10/D3D 9.3/Open GLの5つのAPIを使って測定するが、結果がどのAPIでもほとんど変わらないので、グラフ1とグラフ2ではこの5つのAPIの結果をまとめて平均して示している。

結果は見ての通りで、まずグラフ1ではVILW4のHD 6790はもとより同じGCNで1GHz駆動のHD 7770と比較しても5割ほどアップとなっている。純粋にシェーダ数で比較すれば10CU vs 14CUだから40%アップの筈だが、それ以上に性能が伸びているのはメモリ帯域も増えているためだろう。

そのメモリ帯域の結果がグラフ2で、こちらもHD 7770と比較して4割ほどのアップとなっている。これは128bit同士でも4.5Gbps vs 6Gbpsだから、理論値よりもやや向上している気はするが、このあたりがPrimitive Rateが増えている効用かもしれない。

気になるのは、System to DeviceとかDevice to System、つまりPCI Express経由でのデータのやりとりがややHD 7770よりも遅くなっているあたりだ。

次のページ:ベンチマーク結果「3DMark Vantage」