三菱電機は3月18日、光通信用の送信モジュールデバイス製品として、40Gbps光デバイスの業界標準仕様XLMD2-MSAに準拠したドライバ内蔵40Gbps EML-TOSA「FU-695REA」を発表した。6月1日より発売する。

スマートフォンの普及や映像配信サービスの拡大などを背景に、通信トラフィックは急速に拡大しており、基幹ネットワークは10Gbpsからより高速な40Gbpsへの移行が進められている。一方で、通信設備は限られたスペースに設置されるため、装置の小型化が課題となっており、TOSAの小型化が求められていた。

そこで、同社を含めた通信用光半導体メーカー5社は、40Gbps動作小型TOSAの市場拡大を目指し、2013年3月13日に共通仕様XLMD2-MSAを公開。今回の製品は、その共通仕様に準拠した光伝送用送信デバイスであり、これにより、40Gbps通信機器の小型化が可能となるという。

同製品は、波長1.55μm変調器集積半導体レーザを搭載。伝送距離は2km。光出力は0~3dBm。入力RF信号にはフレキシブル印刷配線板接続による差動インタフェースを採用している。また、小型光トランシーバの業界標準仕様CFP2/CFP4に対応している。外形サイズは9.2mm×18.1mm×5.7mm(レセプタクル部は除く)で、従来品より50%小型化した。

40Gbps光デバイスの業界標準仕様XLMD2-MSAに準拠したドライバ内蔵40Gbps EML-TOSA「FU-695REA」