満員電車で少しでも快適に過ごす方法とは?

毎日の通勤がとてもストレスになっている社会人は多いと思います。ラッシュの時間帯を避けられれば良いですが、出社時間や通勤経路の都合で、どうしても避けられない人もいるでしょう。

そこで、いろいろなアイデアや工夫で、通勤ラッシュのストレスを軽減しているという現役社会人のみなさんに、コツを教えていただきました。

POINT1・乗客の顔ぶれを記憶しておく

満員電車で立ち続けるのは、苦行としかいいようがありません。ゆっくり座って通勤するためのアドバイスを紹介しましょう。

・「私はいつも同じ電車の同じ車両に乗ります。そうすると、実は毎朝ほとんど同じ顔ぶれなのに気づきました。だから、毎朝座っていて、すぐに下車する人を見つけて、いつもその人の前に立つようにしています」(20代女性)
・「社員バッジや学生服を見ると、その人がどの駅で降りるかわかります」(20代男性)
・「お年寄りは席を譲られて座席に座ってはいるものの、それほど遠くまで乗らないケースが多いです。通勤電車でお年寄りを見つけたら、近くに立つようにしています」(30代男性)

すぐに下車する人を把握しておく、というのは、かなり多くの人が実践している定番のようですね。座っている顔ぶれを観察してみるといいでしょう。

POINT2・カバンの選び方にも配慮しよう

座席の前に行きたくても、移動するのが難しいほど混雑しているケースもあります。ぎゅうぎゅう詰めの車内で立つときには、カバンの持ち方にも気をつけなくてはなりません。

・「荷物を網棚に置くのは基本。ただし、自分の立っている位置に合わせてこまめに荷物も移動させないと、下車するときに取りにくくなってしまいます」(30代男性)
・「バッグは、自分の胸の前で抱えるようにして持っています。胸が男性に接触してしまうのを避けられますので……」(20代女性)
・「固い素材のバッグを持っていると、押し合いになったときに痛い思いをします。あと、金属のついたバッグも危ないですね。私は柔らかくて押しつぶされても変形しにくい素材の通勤カバンを使っています。どんな方向に抱えても中身が落ちないように、口が完全に締まるタイプが良いです」(20代女性)

女性にとっては、カバンが身を守るのに役立つこともあります。また、非常に強い力が加わるので、柔らかい素材のものを選んだほうがいいようですね。

POINT3・精神面をラクにすることも重要

満員電車は不快指数が高いもの。そんなときには、少しでも気分を楽にしたいですよね。精神面を楽にするアイデアも教えてもらいました。

・「僕は満員電車のにおいがダメで、気分が悪くなってしまいます。そこで、妻が良い香りのついたハンカチを持たせてくれるようになりました。そのハンカチを口や鼻にあてていると、気分が悪くなりません。妻は洗濯後のハンカチを収納しているケースに、におい袋のようなものを入れて香りをつけているそうです」(30代男性)
・「私はどんなに足が痛くても、ヒールの高い靴を履いて通勤しています。もともと背がそれほど高くないので、ペタンコ靴で電車に乗ると、顔がおじさんたちの体に挟まれてしまうのです。ヒールで背を高くすると、苦しい思いをせずに済みます。また、目線が高くなると、精神的にも楽な気がします」(20代女性)

背の低い女性は、満員電車で酸欠状態になってしまうことも。ヒールの高い靴は有効ではありますが、慣れていない人は転ばないように気をつけてください。

POINT4・ベストポジションを探す

満員電車にも快適に過ごせるポイントはあるのでしょうか? ベストポジションといえる場所について聞いてみましょう。

・「間違いなく、ドアの側でしょう。ドアのすき間から新鮮な空気が流れ込んできます」(20代男性)
・「女性の近くはできるだけ避ける。女性が近くにいるだけで、何となく気を使ってしまって、精神的にキツイ」(30代男性)
・「立つなら、つり革を持つのだけは避けた方が良いと思います。つり革を持っていると、周囲から受ける圧力をすべて引き受けることに。そのため、狙うならつり革を持っている人の近くではないでしょうか」(20代女性)

つり革を避けたほうがいいとは盲点でした。また、男性は痴漢と思われないようにするため、女性の近くは避ける人が多いようです。

快適に通勤するには、通勤ラッシュを避けて電車に乗る時間を早くするのがベスト。この方法なら、座って通勤できる可能性も高くなります。

しかし、朝の数十分、一時間というのは、とても貴重です。「できるだけ寝ていたい」という人も多いでしょう。そんな人は、少しでも通勤ストレスを軽減するために、今回紹介したアイデアをぜひ試してみてください。

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)