アドビ システムズは3月6日、企業のソーシャルメディアマーケティングを支援するソリューション「Adobe Marketing Cloud」に新しいユーザーインタフェースと新機能を追加したと発表した。この新しいユーザーインタフェースによって、マーケティング投資の成果をより簡単に評価できるようになるという。あわせて、Adobe Marketing CloudとAdobe Creative Cloudの連携も発表されている。

Adobe Marketing Cloudの5つのソリューション

Marketing Cloudは、アクセス解析をメインとした「Anlaytics」、コンテンツ配信を最適化する「Target」など5つのソリューションから構成されるサービスで、おもにマーケティング部門がキャンペーンの効果測定に使用する。Creative Cloudはクリエイティブ部門がキャンペーンの制作および配信に使用するサービスであり、今回、両サービスを連携させたことで、マーケティング部門、クリエイティブ部門、そしてビジネスリーダーによる効率的な業務推進が可能になるという。

今回、Marketing Cloudに追加された機能は以下の通り。このうち、「Integrated Digital Asset Management」と「Campaign Setup Wizard」の2機能は近日実装される予定。

  • タッチインタフェース
    タブレット端末の普及を受けてタッチ操作に対応。
  • Adobe Marketing Cloud Cards
    共有ダイアログ機能を使うことで、Marketing Cloudの各ソリューションのコンテンツやデータを「カード」として共有できる。
  • Adobe Marketing Cloud Feed
    マーケティング部門のメンバーがこのフィードを通じて最新情報を得ることができる。
  • Adobe Marketing Cloud Boards
    ユーザーはボードを用意し、カードを収集、整理することができる。
  • Unified Login
    Marketing Cloudの各ソリューションへの共通のアクセスポイントが加わり、複数のユーザーエクスペリエンスを横断して、アクセス、ナビゲート、コラボレーションを行える。
  • Integrated Digital Asset Management(近く提供予定)
    Marketing Cloudの各ソリューションのデジタルアセットの保存、管理、および共有が可能になる。デジタルアセットの検索、編集、注釈記入、およびアップロードに加え、フォルダーやキャンペーンごとにデジタルアセットを整理できる。
  • Campaign Setup Wizard(近く提供予定)
    キャンペーンを簡単に作成し、そのキャンペーンのタイトル、チーム、およびデジタルアセットの保存場所を指定できる。Creative Cloudのユーザーが招待された場合、そのユーザーのCreative CloudアカウントはキャンペーンのDigital Asset Managementフォルダーと自動的に同期される。