宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月6日、JAXA産業連携センターが2008年より開始した、企業と連携し宇宙のためのアイディアを地上のためのアイディアに還元し、人々の生活に届けるためのブランド「JAXA COSMODE」の対象商品の拡大、およびロゴマークのリニューアルを行ったことを発表した。

JAXA COSMODEは従来、「JAXAオープンラボ公募等の共同研究」、「JAXA知的財産の活用」、「宇宙日本食認証制度」の3つの要件のうち、どれか1つでも当てはまればロゴマークを付与してきたが、2013年3月時点で22種類の製品に適用がとどまっており、JAXAの佐藤隆久 産業連携センター長は、「JAXAと大学などが連携して基礎研究などを行うことは多々あるが、企業と商品化を前提として取り組むということはJAXA COSMODEを立ち上げた以降でもそれほど多くなく、今回のロゴマーク変更と、適用範囲の拡大により、よりJAXAの資産を広く民間企業に活用してもらいたいと思っている」とロゴマークのリニューアルと、適用対象範囲の拡大の意図を語る。

適用範囲は、従来の3つの要件に加え、新たに「ISS日本実験棟きぼう有償利用制度」と「JAXAの画像・映像の活用」が加わる。また、オープンラボでの成果のほか、産業連携センターが関わっていないJAXAと企業の共同研究などでも、企業が使いたいという場合などに付与することが可能になった。

JAXA COSMODEロゴマークの付与対象となる5つの制度。5つ目に関しては制度というよりも、企業がこういう商品に画像・映像を使いたい、という要望に応えるレベルのものであり、5つの要件のなかでは最もしきいが低いものとなっている

また、新たなロゴマークは六角形を基調としたものへと変更された。これは、無限を表現したもので、つなぎ合わせることで、無限の広がりを生み出すほか、宇宙における建造物にはハニカム構造のような軽くて頑丈な構造が必要ということで、企業とJAXAの結びつきをより強固なものにするという意味合いなどが込められているという。

左がこれまでのロゴマーク。右が新たなロゴマークの基本型

適用製品の用途によっては、グレーや黒などの色違いのロゴマークとなる場合などもあるという

申請窓口は従来同様、同センターとなっており、新規の企業からの申し込みであっても、だいたい1カ月程度で結果が判明するという。特に、すでにオープンラボなどで共同開発などを進めている場合は、もっと短期間で許可がでる場合もあるという。また、今回、JAXAの保有する画像や映像が自由に商用展開できるようになったことから、そこを新たなビジネスチャンスとして考えるデザイナーや中小企業などからの提案などが増えることも期待したいとしている。

なお、JAXA COSMODEブランドが付与された製品については、本日(3月6日)ならびに明日(3月7日)、東京・大手町サンケイプラザにて見ることが可能となっている。また、3月13日から3月25日までの期間で、東京・渋谷パルコ パート1の地下1階にあるロゴスギャラリーにて、「What's up, Space? by JAXA COSMODE」と題した展示会が開催される予定で、こちらでは、今回新たに同ブランドが付与された、写真や映像などを多く用いた製品を中心に見ることができるという。

これまでJAXA COSMODEブランド認定を受けた商品例。右は新たなロゴマークが付与された商品タグ。対象製品にはこうしたタグなどがブランド認定製品としてわかる形で付けられることになるという

JAXA COSMODEロゴマークが付与されている商品一覧。3月6日、7日の展示場所となっている大手町サンケイプラザでは宇宙食などが買えるショップも出ている