自宅のインテリア、夫と趣味が合わなかったら?

結婚して1人暮らしのときのように自由にできなくなるものの一つが、自宅のインテリア。2人が暮らす場所だから、できれば両者にとって心地いい空間であるのが理想だが、男と女では好みが違うことも多々ある。それぞれ好みのデザインやセンスが異なる場合、どのように話を進めているのか、マイナビニュース会員のうち既婚女性200名に、教えてもらった。

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「自宅のインテリアについて、夫と好みが合わないと思うことはありますか」という問いに、「はい」は25.5%、「いいえ」は74.5%だった。「はい」と答えた人に、好みが合わなかった時にどう対応しているかを尋ねた。



■全く意見が合いません
・「私はかわいい系でディズニー系が好きだが、旦那はこだわらず、100円均一のものでも平気な様子なので、置くものをあらかじめ私が『買っとくね~』といって釘をさす」(37歳女性/その他/その他)
・「私は(掃除が大変なのもあり)棚の上や床にオブジェや置物や陶器類などなるべく飾りたくないのですが、夫はやたらと飾りたがること」(38歳女性/不動産/事務系専門職)



■インテリアは妻主導
・「夫の好みでなくても強制的に私の好みのものにする」(31歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「こればかりはごり押しする」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「夫の意見は却下」(30歳女性/金融・証券/営業職)
・「現状では私の家から家具をすべて持ってきたので、夫は嫌々従っている」(24歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「基本私の好みに合わせてくれている」(45歳女性/その他/その他)



■お互いの妥協点を探る
・「ここは夫、ここは私と、お互い折れる」(26歳女性/食品・飲料/技術職)
・「間をとるか、どちらかが妥協をしてバランスをとる」(34歳女性/生保・損保/技術職)
・「とことん話し合います……家具などの大きなものを買う場合は、まずはプレゼンをしてどれだけ素晴らしいかをアピールし、その後不満部分を聞き出してその対策や解消方法を考えます」(30歳女性/電機/技術職)



■夫主導の場合
・「ほとんどは金を出す夫の趣味にあわせます……どうしても譲れない物だけ自分の意見を押し通します」(27歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「たいてい自分の方が折れる」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「逆らうと火種になるので、好みじゃないと思いながらもひたすら耐える」(32歳女性/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「任せているので、放っておく」(34歳女性/金融・証券/事務系専門職)



■自分の趣味にするための作戦
・「一緒に買い物にいかず、一人で行って選んだものを買ってくる」(26歳女性/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「セールなど、リーズナブルな価格の時に提案すると意外と納得して買ってくれます」(27歳女性/食品・飲料/秘書・アシスタント職)
・「少しずつ自分の好みに変える」(36歳女性/情報・IT/技術職)
・「わからないように片づける」(30歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)



■総評
インテリアを決定する際には「妻主導でゴリ押し」「お互いに話し合い妥協点を探る」「夫主導で妻は折れる」、どのパターンも同じくらいの割合で意見があった。結婚して初めての新居のインテリアなら、話し合っていくうちに「あ、この人、こういうものが好きなんだ……」と意外な一面が垣間見え、互いの理解もより深まるかもしれない。

また、家にいる時間が多い女性は、自分好みの空間を作ろうとさまざまな作戦を遂行しているようだ。まず、1人でさっさと買ってきてしまう"強行突破派"。「安いから」と、セールに連れて行って納得させてしまうという女性ならではのリサーチ力を駆使した技も有効そうだ。また、"掃除"や"模様替え"と銘打って、少しずつ夫の趣味のものを片付けたり、こっそり自分の好みのものに変えてしまう、すり替え作戦も挙げられた。夫が気づいた頃には、大部分が妻の趣味になっているという時間をかけた計画的な犯行だ。これだと、夫も文句を言うタイミングを逸してしまうだろう。

同様の男性編アンケートと比較しても、女性の方がインテリアや趣味へのこだわりが強い印象だった。こだわるのも大切だが、あまりに女性的な趣味ばかりを追求すると、夫も息苦しくなってしまうので、男性の意見も少しは取り入れた方が良さそうだ。

(文・アリウープ 中嶋絵里)


調査時期: 2012年12月28日~2013年1月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性200名
調査方法: インターネットログイン式アンケート