コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は2月22日、1月18日・19日に実施したファイル共有ソフトのクローリング調査の結果を発表した。

同調査は、ファイル共有ソフトのネットワーク上に流通している情報を自動的に取得し、分析したもの。調査対象はWinny、Share、PerfectDarkの3種類のファイル共有ソフトで、「Winny P2P FINDER」などのソフトを使用して行われた。

WinyとShareの2007年からの推移(発表資料より)

Winny、Share、PerfectDarkの2012年9月からの推移(発表資料より)

Winnyでのコンテンツ流通状況(発表資料より)

発表によると、Winnyに接続しているノード(接続しているPCなどの端末)は1日あたり約2万台(2012年3月調査では3.4万台)、Shareは約5.9万台(同9.2万台)、PerfectDarkは約3.4万台(同4.9万台)、という結果。これら調査体調3種類の利用は、いずれも大きく減少している。

減少の背景には、著作権団体等が加盟する「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」で実施してきたメールによる注意喚起活動などの広報啓発活動、刑事摘発の実施などの効果と、同協会では分析している。また、ノード数の継続調査では2012年10月1日の違法ダウンロードの刑事罰付加に関する改正著作権法の施行にあわせて、ノード数が大きく減少しているのがわかる。

2月22日には、全国47都道府県警察によるファイル共有ソフトなどを使用した著作権法違反事件の一斉集中取締り結果が発表されており、全国で124箇所が捜索され、27人が逮捕されている

なお、ACCSが今回発表したファイル共有ソフトのクローリング調査結果はWebサイトで閲覧できる(PDF)