現在Ubuntuのサイトで「Tick, tock, tablet time!」と題したカウントダウンが行われており、日本時間で20日午前1時のもう間もなくのタイミングでUbuntuタブレットに関する発表が行われるとみられる。また、この予告時間の1時間前に台湾HTCが米ニューヨーク市内でイベント開催を予告しており、HTCがUbuntu搭載タブレットを発表するのではないかという予測もある。

今年のCES 2013では「Ubuntu for Phones」のプレビューが行われたが、次に英CanonicalがUbuntuでターゲットにしているのがタブレットということになり、そのUbuntu for Tabletsの正式発表が間もなく行われると予想される。Ubuntu for PhonesはUbuntu OSをベースにスマートフォン向けの機能やユーザーインターフェイスを追加したもので、今年10月にも搭載製品が登場するといわれている。Ubuntu for Phonesは間もなく開発者向けのソフトウェア配布が行われるが、利用にあたってはGalaxy NexusまたはNexus 4へのインストールを前提としている。これは実機の提供にあたって携帯キャリアとの提携や認証の取得が必要になるためだ。

Ubuntu for Tabletsが提供される場合でも、当初はこのように比較的普及台数の多いAndroidのリファレンスモデルをターゲットにソフトウェア提供が行われるとみられる。だがHTCのイベント開催日時とUbuntuのカウントダウン時間がほぼ一致していることから、この場を借りてUbuntu搭載タブレットが登場する可能性があるとの意見は根強い。ソフトウェアのみの提供であれば「Nexus 7」をターゲットにする可能性が高いとみられるが、もしハードウェアがHTCなどのベンダーから提供される場合、より手軽にUbuntu環境に触れることが可能になる。