AFは、これまでのシリーズと同じく「アドバンストハイブリッドAFシステム」を搭載する。これは、動く被写体への追従性が高い「位相差AF」と、暗所でも高精度を得られる「コントラストAF」の2つが、撮影シーンに応じて自動的に切り替わる仕組みだ。AFポイントは、位相差AFが73点で、コントラストAFが135点に対応。試用では、動体に対しても大きなストレスなく合焦するAF性能の高さを確認できた。

天面には、動画撮影ボタンのほか、内蔵ストロボやステレオマイクを搭載する

「モーションスナップショット」モードでは、4種類のBGMを選択できる

動画は最大で1,920×1,080ドットのフルHD記録をサポートし、ボディ天面の専用ボタンによって素早くスター/ストップができる。音声は内蔵マイクによるステレオ録音に対応。動画関連のオプションとしては、1回のシャッターで静止画とスローモーション動画を同時に記録する「モーションスナップショット」モードや、2種類の記録速度を選べる「スローモーション動画」を搭載する。

モーションスナップショットで撮影した静止画(オリジナル画像を見る)

動画
モーションスナップショットで撮影した動画(再生時間約4秒、ファイルサイズ6.26MB)

ほかには、発色傾向をカスタマイズするピクチャーコントロール機能や、レンズの歪曲を補正する「自動ゆがみ補正」、階調の再現域を広げる「アクティブD-ライティング」、電子シャッターによる静音撮影などの機能を備える。オプションのアクセサリーとしては、スマホなどとの連携ができるワイヤレスモバイルアダプターや、水深40m対応ののウォータープルーフケースなどが用意される。ボディが小型軽量なので水中撮影の入門用にも好適だろう。

動画
「アドバンスト動画」のスローモーションで撮影した動画(再生時間約33秒、ファイルサイズ6.88MB)

この音の設定画面で、「シャッター」のチェックを外すと無音に近い静音撮影ができる

またビギナー向けの機能では、V2から継承した「ライブコントロール」に注目。「背景をぼかす」「動きを表現する」「明るさを変える」「明暗差を調整する」という4種類の効果を選択し、液晶モニターで効果をリアルタイムで確認しながら、誰でも簡単に設定が行える仕掛けだ。

ライブコントールでは「背景をぼかす」など4種類の効果が選べる

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