ヴイエムウェアは29日、2013年度の事業戦略発表会を実施、2012年の総括と2013年に注力分野について説明を行った。発表会ではヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏が登壇し、2013年の事業方針を述べた。

ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 三木泰雄氏

三木氏は最初に2012年のIT市場を振り返り、「国内IT市場の回復基調」、「さまざまな形態のクラウドの展開・普及」、「継続的なDR(災害復旧)/BCPの取り組み」、「ワークスタイルの変化への取り組み」といったトピックスがあったことを説明。続けて、VMwareの事業について「企業のクラウド構築、クラウド利用が加速した"Your Cloud."元年だった」と総括した。

具体的な技術としては、BYODや仮想デスクトップなどを挙げたうえで、特に仮想デスクトップに関しては「最初はセキュリティ目的で導入する企業が多かったが、BYODが進む中でスマートフォンやタブレットなど、デバイスを跨って利用できる利便性が評価され導入が進んだ」との見解を示した。

2012年の振り返り

2013年に関しては、注力分野として「プライベート/ハイブリッド クラウド」、「エンド ユーザ コンピューティング」、「Software-Defined Data Center」の3つを列挙。ただし、これらを定型的に提供していくのではなく、クラウドを新たに導入する企業や、すでに利用中の企業、先進的な取り組みを進めている企業など、ユーザーの導入フェーズを意識し、それぞれにあった支援を行っていくと説明した。

2013年の注力分野

さらに日本市場に特化した取り組みとして、「コンサルティングサービスの充実意」、「新しいワークスタイルの提案」、「ハイブリッドクラウドの実現」、「成功する仮想化を支援」といった4項目を挙げ、「VMwareは、最先端のITを通じて、日本企業が競争力を高めるためのTrusted Advisorになる」と、企業としての目標像を明かした。