シーメンスPLMソフトウェアは、製品ライフサイクルのすべてのプロセスを通じて3Dデジタル製品情報の表示と共有を可能にする同社のデータフォーマット「JT」が、国際標準化機構(ISO)のグローバルな投票プロセスを経て、ISOの工業データに責任を持つTC 184/SC4委員会によって調整され国際規格として承認されたことを発表した。

これにより、同標準フォーマットをサポートする各種のCADソフトウェアや製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェア間で3D製品データをシームレスかつ容易にやり取りできるようになるという。

JTフォーマットは15年以上の間、3D製品データの共有と表示のためのオープンフォーマットとして提供されてきたが、今回のISO国際規格としての承認により、JTを採用するユーザーが増加し、それによりグローバルな製造業の製品開発の生産性と効率性が改善されることが期待できると同社ではコメントしている。

なお、企業やソフトウェアベンダがそれぞれのPLMワークフローやソフトウェア・アプリケーションにJTの利用を拡大できるよう、JTデータフォーマットに関する詳細で包括的な説明は「ISO IS14306」として提供されている。