群馬銀行は12月20日、利用者へのサービスの質の向上による競争力強化など、経営戦略の高度化を図るため、行内の「情報系システム」を刷新すると発表した。新システムは、2013年1月4日から稼働開始する。

「情報系システム」は、データの収集・管理、及び供給という役割を一括して担うことで、行内で保有している情報の利活用を促進する「業務のインフラ」となるシステム。

今回のシステム刷新では、行内各部門での情報の利活用をより効率化するため、新たに統合データベースを構築し、行内で多様化するデータを一元管理するとともに、情報活用ツールとしてビジネス・インテリジェンス「Oracle BI(Business Intelligence)」を導入した。

これにより、必要なときに必要な情報を行員自身で自由に検索、入手し、分析することが可能となった。

そして、検索設定の保存や分析機能、表計算ソフトへの出力機能などを活用し、データ収集の簡易化・迅速化を図ることで、従来約1週間かかっていたデータ取得時間を30分程度まで短縮。合わせてデータの保有期間も、従来の1カ月分から最大10年間分へと大幅に拡充することで、長期間でのトレンド分析を可能とし、マーケティング分析の精度向上を実現する。

従来のデータ取得イメージと「Oracle BI」使用によるデータ取得イメージ

なお、新システムの構築にあたっては、日立製作所が情報系システムの基盤となるシステムインフラの提供・構築を担当し、日本オラクルが提供するデータベース関連製品を活用して、将来のシステム拡張にも対応できるシステム構成を実現した。