日本マイクロソフトは、サークル・ドット・エムエスが、コミックマーケット準備会およびコミケットと連携して「コミケWebカタログ」を提供するのにあたって、Windows Azureをプラットフォームとして採用したと発表した。

「コミケWebカタログ」は、同人誌等の自主制作物の頒布の場であるコミックマーケット(以下 コミケット)に関する様々な情報を、コミケット参加者に提供するカタログサービス。

「コミケWebカタログ」のWeb

年2回、毎回3日間開催されるコミケット当日の頒布物の情報を、3万人以上のクリエイターから、50万人以上の参加者に対して提供することに加えて、各種情報を参加者の好みに合わせて整理することも可能。まずはベータ版として公開を開始し、2013年に正式リリースする予定。

Circle.msでは、「コミケWebカタログ」をWebで公開するだけでなく、コミケットの参加者や同人誌に関心を持つすべての人を繋ぐ継続的なコミュニケーションの場としての活用することや、参加者の声を反映した新機能や新規コンテンツの拡充、多言語対応等により、世界への情報発信に活用していくことも計画しているという。

サークル・ドット・エムエス 取締役社長 佐藤 一毅氏は、「コミックマーケットは年に2回開催される世界最大級のイベントであり、コミケットの各種サービスに対するアクセス規模には偏りがあります。そのためマシンリソースを素早く増減できるクラウドの採用は必然でしたが、当社がオンプレミスで使用している開発環境 Microsoft Visual Studio がそのまま利用できること、データベースや仮想マシンなどオンプレミスで提供されているのと同等のサービスが整備されていること、マイクロソフト社による長期にわたる安定した運用が期待できることなどから、Windows Azure の全面採用を決めました。Windows Azure の採用により、充実した開発環境・検証環境による非常に短期間での開発、安定した常時稼動性・常時接続性の提供、柔軟なリソースの調整などが実現され、サービスの垂直立ち上げが可能となりました」と述べている。