JPCERT コーディネーションセンターは、「Adobe Flash Player」を最新版にアップデートするよう注意喚起している。

「Adobe Flash Player」のWebページ

注意喚起の対象となっている製品とバージョンは、「Adobe Flash Player 11.5.502.110 およびそれ以前(Internet Explorer 9 以前、Mozilla Firefox など)」、「Adobe Flash Player 11.3.376.12 およびそれ以前(Internet Explorer 10)」、「Adobe Flash Player 11.5.31.2およびそれ以前(Google Chrome)」。これらのバージョンには複数の脆弱性があり、第三者が遠隔地より細工をしたコンテンツを開いてしまうと、Flash Playerが不正終了させられたり、任意のコードを実行させられたりする可能性がある。

上記の危険を回避するため、各社が提供している対策済みソフトウェアへのアップデートが推奨されている。詳細についてはFlash Player ダウンロードセンターを参照してほしい。また、自身のPCにインストールされているFlash Playerのバージョンは、アドビ システムズのWebページにアクセスすると表示される。

なお、「Internet Explorer 10」および「Google Chrome」には、標準でFlash Playerが同梱されている。Google Chromeは、アップデート時に、Adobe FlashPlayer が更新される。「Internet Explorer 10」についても、Windows Updateなどで最新のFlash Playerが更新プログラムとして提供されるが、メインブラウザとしてInternet Explorerを使っていない場合でも、「Microsoft Office」などのソフトウェアはInternet Explorer用にインストールされているFlash Playerを使用する。そのため同社は、常用しているブラウザが異なる場合でも、Internet Explorer用の更新も併せて確認するよう促している。