米Microchip Technologyは12月3日(現地時間)、同社の32bit MCUである「PIC32」の中で低価格/小ピンパッケージとなる「PIC32MX1/MX2シリーズ」に、動作周波数を50MHzまで引き上げた製品を追加したことを発表した。50MHz動作における性能は83DMIPSとなり、従来シリーズ品比で処理性能が最大25%向上したという。

新たに追加されたこのPIC32MX1/MX2シリーズも従来製品と同様に、最大128KBのFlash Memoryと32KBのRAMが搭載されるほか、容量式タッチセンサやオーディオ処理などのアプリケーションに必要な周辺回路および4chのDMAコントローラが搭載される。具体的には、同社のmTouch容量式タッチセンサ、8bitのPMP(Parallel Master Port)経由の外部グラフィック/外部メモリ、10bit/1Msps 13chのADC、および各種シリアル通信が含まれる。MX2シリーズはこれに加えてUSB OTGも搭載される。

開発ツールとしては従来同様に同社のMPLAB X IDE(無償)の他、MPLAB XC32 Compiler for PIC32($895)、MPLAB ICD3(189.99ドル)、MPLAB Real ICE ICE System(499.98ドル)などが利用できる。

なお、今回発表されたPIC32MX1/MX2シリーズは、28pinのSOIC/SPDIP/SSOP、36pinのVTLA、44pinのQFN/TQFP/VTLAの各パッケージで提供される。すでにサンプル出荷および量産を開始しており、1万個発注時の価格は1個あたり1.74ドルからとなっている。

新しい「PIC32MX1/MX2シリーズ」のパッケージイメージと機能ブロック図