The Mozilla Foundation

Mozilla JapanのブログにおいてFirefox 18のサイト互換性に関わる修正点が紹介されている。Firefox 18は来年1月公開予定の次期リリースバージョン。Mozillaでは可能な限り互換性を維持するよう開発しているが、最新のWeb仕様の準拠や他のブラウザとの相互運用性も重視しなければならず、後方互換性に関わる修正がいくつか追加されているとしている。

CSS周りではmin-widthとmin-height両プロパティが初期値としてautoキーワードをとるようになった。Firefox 18で実装されたflexboxでは、このautoキーワードは最小アイテムのサイズであるmin-contentが示されるという。

DOM周りではMozTouchイベント(MozTouchDown、MozTouchMove、MozTouchUp)が削除された。タッチイベントは今後はW3C標準を使用するよう推奨している。また、Page Visibility API の接頭辞やBlobBuilder、mozallowfullscreen属性の接頭辞の廃止、localStorageの保存上限を5MBに変更、XHR.getResponseHeader()の値をUTF-8で表現などが実施されている。

なお、タッチイベントに関してはWindows版ではタッチ入力の可否を自動判別し、非対応端末ではタッチイベントを無効化する処理が加わっている。Mac版及びLinux版はまだタッチイベントに対応していない。

その他、JavaScriptではProxy APIが最新の仕様に合わせられており、WebGLではMOZ_EXT_texture_filter_anisotropicが削除されている。セキュリティ向上としてSSLページ内において非SSLサイトからコンテンツが読み込まれるのをブロックする設定も追加されている。