低予算でベンチャー企業を盛り上げる！

今年も季節の変わり目にインフルエンザが流行っているようだ。面倒くさがって予防接種を受けない者も多いようだが、社会人たるもの体調管理も大事な務めだぞ! 私VIDEO係長がスペシャルなVIDEOで君たちの悩みを解決するコーナーも、今回で5回目だ。おっ、今回の相談者は野望に満ちた表情をしているな! なになに? 意を決してベンチャー企業を始めただと!?

悩み:立ち上げた自分の会社を低予算でPRしたい 相談者:30歳・男性

30歳という節目に、おもいきってベンチャー企業を立ち上げました。将来的には数百億単位の年商を達成したいと思っています！しかしながら、情けないことにとにかく予算がありません。手っ取り早く自社をPRする手段として、練り込んだ作戦を聞いてください！

作戦1:思わず聞き返したくなるような、素敵な社名にする

まず初めに、インパクト勝負に出ました。電話で社名を伝えたら思わず「え?」っと聞き返されるような、素敵な社名をつけてみます!「株式会社ゴウリキアヤメ」、どうですか?

★VIDEO係長のアドバイス★
バカタレ! 旬の女優さんの名前と同じではないか! 事務員の女の子にお前、電話が鳴る度「はい、ゴウリキアヤメです」なんて言わせるつもりか? それに社名も大事だが、会社である以上は中身で勝負しろ! 作戦1、ボツ!　即刻社名を再考するように。

作戦2:サッカーの国際試合で、自社プラカードを掲げる

世間に認知されるためには、やはりマスコミの力は偉大です。視聴率が期待されるサッカーの国際Aマッチで、選手名のプラカードがカメラに抜かれた瞬間すかさず自社のプラカードにすり替えてみるのはどうでしょう?

★VIDEO係長のアドバイス★
バ、バカタレ!! 真剣勝負に私利私欲を持ち込むなんて言語道断だ! 仮にそれで視聴者に名が知れたとしても、むしろ逆効果だろうが! 作戦2、ボツ! 即刻プラカードの使い道を考え直すように。

作戦3:箱根駅伝の中継カメラを、自社プラカードを持ちながら追いかける

　

それでは体力勝負に持ち込んで、箱根駅伝の中継カメラに映り込むよう往路から復路まで歩道を走り続けます! 年始早々、全国放送の地上波に映り続け、認知度アップは間違いありません。

★VIDEO係長のアドバイス★
このオオバカモノが! 呆れてものも言えんぞ! 正月の国民的スポーツイベントに私利私欲を持ち込むなと言っておるだろうが! 作戦3、ボツ! もう、プラカードは処分するように。

お前の会社を盛り上げたい気持ちはわかるのだが、完全に方向性で迷走してしまっているな。確かに、予算をかけずに会社を盛り上げることは並大抵なことではないかもしれない。

そこで参考にしてほしい、3つの作品を紹介しよう。

■勇者ヨシヒコと魔王の城【テレビ東京オンデマンド】
まずは、2011年にテレビ東京系列のドラマとして放映され、現在はVIDEOストアでも配信中の『勇者ヨシヒコと魔王の城【テレビ東京オンデマンド】』だ。深夜枠の連続ドラマながら、低予算ドラマとして大きな話題を呼んだことで記憶に新しい。ドラクエをパロディ化したような斬新な世界観もさることながら、「予算の少ない冒険活劇」という潔い謳い文句が強烈！　手作り感満載のモンスターや小道具の低クオリティっぷりも、ユーモアで消化されている分妙味を出すことに成功しているぞ。

■のぞき穴
BeeTVで配信されているバラエティ番組『のぞき穴』は、その名の通り「壁の穴から隣の部屋をのぞき見る」「ドアのインターホンから外をのぞき見る」など、他人の生活をのぞき見るシチュエーションを疑似体験できる番組だ。
お前は自分の世界に入り込み過ぎて、周りが見えていないようだ。この『のぞき穴』をよく見て、他社の低予算PR事例をよく観察する術を学ぶがいい。

■学園潜入型恋愛ドラマ ハイスクールドライブ～目が覚めたら高校生だった～
最後に紹介したいのは、こちらもBeeTVで配信されている『学園潜入型恋愛ドラマ ハイスクールドライブ～目が覚めたら高校生だった～』。このドラマは、「おじさん目線で女子高生の生活を楽しむ」ドラマなんだよ……俺が何を言いたいか分かるか？
そう、何かをPRするときに大切なのは、「相手の目線に立つ」こと。予算にばかりとらわれると、お客さんのことを忘れた"ひとりよがり"なことばかりを考えてしまいがちだ。このドラマを参考に、まずはお客さんの目線に立つことを始めなさい。

VIDEOストアでこれらの作品をリピートして、最小限の予算で大きな成果を上げるレバレッジ術を学び取れ！本日は以上！