Texas Instruments(TI)は、同社の設計支援サイト「WEBENCHデザイン・センター」 で作成したアナログ設計を、Cadence Design Systems、Mentor GraphicsおよびAltiumの各社のCAD開発プラットフォームにエクスポートするツール「WEBENCH Schematic Export」を発表した。

無償で利用できるTIのWEBENCH設計支援ツールは、1999年に旧ナショナル セミコンダクター社が発表して以来、全世界の設計者に使用され、200万件を超えるアナログ設計を迅速に実現してきました。

WEBENCH設計支援ツールは1999年にNational Semiconductor(NS)が提供を開始したツールだが、これまでライセンス使用しているCAD開発プラットフォームへの設計のエクスポートは、時間がかかっていた。今回提供されるツールは、CAD開発プラットフォームメーカー各社と共同開発されたもので、ダイナミックに作成された電源およびLEDライティングの設計を、Cadence OrCAD Capture CISやMentor Graphics DxDesigner、Altium DesignerなどのAltiumフォーマットをはじめとする各種設計プラットフォームへの即時エクスポートを実現できるというもの。

設計者は、エクスポートする前に、設計の性能をWEBENCH Designer/WEBENCH Architect設計支援ツール内でシミュレーションすることが可能。また、部品ライブラリはメーカー120社、3万種類以上の部品で構成される回路図シンボルに対応しており、これらの部品は同社のディストリビューション・パートナーによって価格と供給に関する情報が常に更新されているため、設計の最適化と生産計画の策定が可能になるという。

なおWEBENCH設計支援ツールは英語のほか、日本語と中国語を含む8つの言語で提供されており、ユーザーは、完成したシステム設計の比較とサプライチェーンのトレードオフを瞬時に実行することが可能となっている。

WEBENCH Schematic Exportのイメージ