死が迫っている愛犬のジャネットを看取るために南米ツアーのキャンセルを発表したフィオナ・アップル (C)BANG Media International

米シンガーソングライターのフィオナ・アップルが、死が迫っている愛犬のジャネットを看取るために来週よりスタートする予定だった南米ツアーのキャンセルを発表した。

フィオナは、フェイスブック上に「まだ会ったことのない数千のファンのみんなへ」という宛名で4ページにわたる直筆の手紙を公開し、その中で「私の親友であり、母親、娘、恩人――私に愛とは何かを教えてくれた唯一の存在、それがジャネットだった」「ツアーの予定を変更したので、もう少し後に会いましょう」と綴っている。

アジソン病を患っているというジャネットは、メスのピットブルで現在14歳。フィオナが21歳の時に飼い始め、2年前から容態が悪化していた。「ジャネットはもうすぐ存在そのものがなくなる。風の中に、地の中、雪の中――そして私自身の中に、私が行くすべての場所に存在するようになるわ。彼女は私にとって絶対的な存在だったの。だから……彼女を置いては行けない。もし私がツアーに出てしまったら、きっとジャネットは死んでしまう。天国へ送り出すために歌ってあげることもできなくなるの」と想いを打ち明けている。

フィオナは、今年初頭に通算4枚目となるアルバム『ジ・アイドラー・ホイール・イズ・ワイザー・ザン・ドライバー・オブ・ザ・スクリュー、アンド・ホイッピング・コーズ・ウィル・サーブ・ユー・モア・ザン・ロープス・ウィル・エヴァー・ドウ』を発売。同アルバムのツアーで世界を回っていたが、ジャネットはその旅に同行できないほど危険な状態だったという。

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