アンジェスMGは、アンチエイジング作用と抗菌作用を併せ持つ機能性ペプチド「コスメペプチン」の作用機序の解明を行った結果、新規作用を有することを発見したと発表した。

同成果の詳細は、11月17日-18日にかけて行われた「脳心血管抗加齢研究会 2012」にて発表された。

コスメペプチンは、大阪大学での新規遺伝子スクリーニングにより発見された機能性ペプチドAG30の改変体で、抗菌作用と線維芽細胞に対する増殖作用が見出されており、真皮の構成細胞である線維芽細胞を増やし、ヒアルロン酸産生促進作用により、加齢とともに減少するヒアルロン酸を補い、肌にハリ、弾力、潤いを与え、真皮中の線維芽細胞の牽引力を活性化することにより、しわ・たるみに対する改善効果が期待されているほか、自然免疫機構である抗菌ペプチドと同様な働きにより、肌のバリア機能を補い、細菌による肌トラブルを防ぐことが可能だ。

今回の研究では、さらなる解析を行ったところ、抗酸化作用、および育毛作用(毛乳頭細胞増殖作用)を新たに発見。この抗酸化作用により人体に有害な活性酸素を抑えることが期待されるほか、毛乳頭細胞増殖作用により育毛効果も期待できるようになったとする。

なお同社では、コスメペプチンが多機能アンチエイジング効果を有することから、新しいタイプの化粧品・ヘルスケア商品への応用に向け、大手化粧品会社などとコスメペプチンおよびその周辺ペプチドについて機能評価を現在進めており、今後、商品化に向けた取り組みを進めていく予定としている。