IDC Japanは11月15日、プリンタやコピー機などのデジタルハードコピーデバイスによる2011年の印刷ページ数に関する調査結果を発表した。2011年は世界中で3兆900億ページ(A4換算)が印刷されたという。総印刷ページ数は前年比で1.0%の減。

地域別の印刷ベージ数をみてみると、新興国における印刷ベージ数は前年比で7.5%増えている。特に、日本を除くアジア太平洋とラテンアメリカの印刷ページ数の伸びが大きい。先進国の印刷ページ数は前年から5.0%減っており、景気や環境問題、ドキュメントワークフロー自動化の流れなどが影響したものとみられている。

製品別にみると、単機能のプリンタやコピー機による印刷ページ数は減少している。一方でプリンタ複合機による印刷ページ数は、新興国では2桁増、先進国でも1桁増となっている。

レーザープリンタによる2011年の総印刷ページ数は1兆1000億ページで、前年比2.4%減。レーザープリンタについては、設置台数は単機能プリンタの方が多いものの、印刷ページ数ではプリンタ複合機が上回っている。また、カラーレーザープリンタは印刷ページ、設置台数ともに前年より増加しているという。

なお、2011年の印刷ページ数におけるベンダーシェアは、1位がHP、2位がキヤノン、3位がゼロックスで、上位3社は前年と同じ結果になっている。

2011年 全世界の印刷ページ数 製品カテゴリー別ベンダーシェアランキング