Teledyne LeCroyの日本法人であるテレダイン・レクロイ・ジャパンは11月1日、同社の高精度12ビット型オシロスコープ「HDOシリーズ(HDO4000およびHDO6000)」向けオプションとして「電源解析ソフトウェア」を発表した。同ソフトウェアとHDOシリーズを組み合わせることで、電源損失の測定や制御ループ変調解析、ライン電源高調波のテストを簡易に測定する事が可能になるという。

同ソフトは、スイッチングデバイスや回路の電力損失解析において自動的にターン・オン/オフの損失を測定することが可能。オーバーレイはユニークに色分けされており、電源波形にコメントを付け、電力損失のすべての領域を識別することが可能になる。また、パワーデバイスの振る舞いを示す安全動作領域(SOA)プロットは、素早くピーク電力の限界付近の任意の遷移の識別を示すことが可能だ。

さらに、制御ループ解析は、パルス幅、デューティ・サイクル、周期、または周波数の変動をプロットし、スイッチモード・パワー・デバイスのループの動態を評価することが可能。同解析モードでは起動時の制御ループのパフォーマンスを捕捉するために、HDOシリーズの最大250Mポイントのロングメモリを活用することができる。

ライン電源の高調波のプリコンプライアンス・テストは、EN61000-3-2規格に準じて実行され、電圧、電流、およびラインの高調波を同時計測することが可能。このほか、マスク・テストでは、高調波が許容範囲外時にレポートされる。

価格はHDO6000シリーズ用が21万円(税別)、HDO4000シリーズ用が19万円(税別)で、同社では販売初年度で100セットの販売を目指すとしている。