ソフトバンクとイー・アクセスは10月1日、ソフトバンクを株式交換完全親会社、イー・アクセスを株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結したと発表した。これにより、ソフトバンクはイー・アクセスを完全子会社する。

なお、株式交換後もイー・アクセスの「イー・モバイル」ブランドでのモバイル事業は継続する予定で、モバイル事業と固定通信事業を含めたイー・アクセスの事業の基本方針の変更は現時点で予定していないという。

合意文書にサインした直後のソフトバンク孫正義社長(右)と、イー・アクセスの千本倖生会長(左)

また、ソフトバンクモバイルは、イー・アクセスに対し、900MHz帯及び2.1GHz帯のネットワークを提供し、一方イー・アクセスは、ソフトバンクモバイルに対し、データ通信サービス用に1.7GHz帯のFDD-LTE方式を提供。これにより、ソフトバンクモバイルは、2.1GHz帯と1.7GHzの両方でLTEサービスを提供する。

そのほか、両社はそれぞれの取扱店で相互のサービス・商品を積極的に販売するほか、イー・アクセスの移動体通信サービス及びADSL サービスのバックボーンと、ソフトバンクグループのバックボーンを共用する。

また、相互に提供するネットワークに係る基地局のロケーションについて協議し、効率性の観点からロケーションの共用化や基地局の新設、移転等を行うという。