ルネサス エレクトロニクスは9月27日、40nmプロセスを採用した車載向けフラッシュメモリ内蔵マイコン「RH850ファミリ」を製品化。第一弾製品として、ボディ集中制御をはじめ、エアコン制御、ドア、ワイパー、シート制御などを行うボディ分野向けに「RH850/F1xシリーズ」3グループのサンプル出荷を2013年度第1四半期より順次開始することを発表した。

RH850/F1xシリーズの3グループ(「F1L」、「F1M」、「F1H」)はすべて同一アーキテクチャのCPUコア、同一の周辺機能を搭載しており、グループ間でのマイコン変更を容易に行うことが可能。また低消費電流を実現するため全製品に電源遮断回路技術が搭載されている。

RH850/F1Lは、パワーウィンドウ制御やLEDヘッドライトなどの制御向けに、最高80MHzで動作可能なCPUコアを搭載。2DMIPS/MHz以上を実現しつつ0.5mA/MHzの消費電流を達成することが可能だ。F1Mは、多くの入出力端子を扱うボディコントロールモジュールの制御などの用途向けで、最高120MHzで動作可能なCPUコアや浮動小数点演算ユニットが搭載される。そしてF1Lは様々な車載ネットワークから得られる情報を用いて複雑な制御を行うなどの用途向けで、2コアを搭載しており、各コアは独立して最高120MHzで動作しながら内蔵の周辺機能を共有できる。最大8MB品まで用意されており、パッケージも最大で272ピンBGAパッケージまで用意されるという。

また、プログラム格納用フラッシュメモリにはNOMOS構造を採用したほか、データ格納用のデータフラッシュは、64バイト単位で最大12.5万回の書き換えを可能としているため、外付けEEPROMの削減などが可能になるという。

さらに、データを暗号化する処理機能(ICU)を搭載しており、これによりシステムの改ざんや車の盗難防止などを可能とするほか、自動車の機能安全規格ISO26262に対応することをめざし、内蔵周辺機能の一部に診断機能を取り込んでいるという。

なお、RH850/F1Lグループは、48ピン~176ピンのQFPパッケージで提供され、サンプル価格は1個あたり3000円からを予定。量産は2014年度から順次開始され、2015年度には3グループ合計で月産300万個を計画しているという。

ルネサスの40nmプロセス採用車載マイコン「RH850/F1Lシリーズ」のパッケージ画像