シャープは9月25日、発電と採光を両立でき、建築用ガラスとして活用できるシースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」の発売を、10月1日より開始すると発表した。価格はオープン。

シースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」

同製品は屋根などへ設置される太陽光発電システムに用いられている金属フレームをなくし、合わせガラス構造を採用することで、ガラス建材と同様にサッシや手すりの枠などに納めることができるため、窓ガラスやベランダの手すりなどに設置可能だという。

また、セルに細かなスリットを施すことで、モジュール変換効率6.8%の発電能力、適度な採光、遮蔽係数0.39の遮熱性能を実現している。発電しながら光を室内に採り込み、熱を遮ることもできる省エネガラスとして、窓や手すりのほかカーテンウォール、ひさしなどにも設置することが可能。シースルーのため、外の景色も見通すことができる。

主な仕様は、公称最大出力が95.0W、公称最大出力動作電圧が42.2V、公称最大出力動作電流が2.19A、公称開放電圧が55.2V、公称短絡電流が2.68A、外形寸法がW1,402mm×D1,001mm×H9.5mm(端子ボックス寸法除く)、質量が約33kgとなっている。