NECは9月24日、奈良先端科学技術大学院大学(以下、NAIST)から、コンテナ型データセンターを受注したと発表した。同データセンターは12月に稼動予定であり、NAISTは同データセンターを利用し、災害時のバックアップ環境をキャンパス内に整備する。

コンテナ型データセンター イメージ図

同データセンターは、汎用空調機を使用し、外気冷却を使用しない冷却システムにおいて高い冷却効率を実現し、また、データセンターの基礎部分に空調機等を収納することで、広いラックスペースを確保、最大14ラック設置可能な構造となっている。

コンテナ本体は耐震構造で、搭載されるラックは免震装置を装備しており、万一の震災時に備えている。

NAISTは、同データセンターに太陽光パネルを使用した発電システムと高圧直流電源を組み合わせた電源の活用によるシステムの継続的稼働の実現や省エネ環境の構築、大学内の建物と同データセンターを小電力無線システムによりネットワークで繋ぐことなどの災害対策(DR:Disaster Recovery)を計画している。

また、沖縄科学技術大学院大学(OIST)や北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)と連携し、相互バックアップシステムを構築するなど、同データセンターを活用しながら災害対策と省エネを進めていくとしている。