富士通は9月20日、富士通北陸システムズが開発したパソコン向け日本語入力ソリューション「Simplewrite」の発売を、同日より開始すると発表した。

同製品の特徴は、文字入力情報を自動的に品詞ごとに分解し、正しい日本語であることを解析したのち、再利用性の高い文章を自動的に登録するところにある。これにより、次回入力時にこれから入力される文章を予測し、登録した文章からなる文例リストを自動表示する。また、半角文字を含んだ文章や、複数行にわたる文章の登録も可能となっている。

「Simplewrite」利用の様子

「Microsoft Office IME」や「ATOK」、「Japanist」などといった、ユーザーが使用している文字変換ソフトの設定を変更する必要はなく、打ち込んでいる文章が「Simplewrite」に登録された文例と一致しない場合でも、従来通り文字変換ソフトの変換候補は表示される。

そのほか、文章作成のサポート機能として、可変項目を含む定型文章を登録し、可変部分の文字入力も行うことができる機能や、あらかじめ登録することでさまざまな外部プログラムやWebページを起動する機能、組織内での共通文例を登録利用する機能などを備えている。

価格は、「Simplewrite V2」が5,000円、「Simplewrite V2 1コピーライセンス」が4,750円、「Simplewrite V2 5コピーライセンス」が2万2,500円、「Simplewrite V2 20コピーライセンス」が8万円、「Simplewrite V2 100コピーライセンス」が32万5,000円、「Simplewrite V2 1000コピーライセンス」が250万円、「Simplewrite V2 5000コピーライセンス」が1,125万円、「Simplewrite V2 無制限コピーライセンス」が2,070万円(いずれも税別)。

なお、同社はこの製品について、2015年度末までに売上3億5,000万円という販売目標を掲げている。