日本マイクロソフトは9月10日、徳島大学が学生および教職員が利用するメールサービスとして、学生向けにクラウド型の「Microsoft Office 365 for Education」を、教職員向けに学内設置型の「Microsoft Exchange Server 2010」を、それぞれ採用したと発表した。

徳島大学 情報化推進センター

徳島大学は、これまで学内で運用してきたメールシステムにおいて、メンテナンスのためのシステム停止が避けられないことなどから、メールシステムのクラウド化を検討してきた。しかし、24時間365日の可用性が求められる学生向けのサービスに対して、教職員のメールには学生の個人情報などが含まれる可能性があるため、より高度なセキュリティが求められる。

このことから、クラウドサービスと学内設置型を柔軟に組み合わせることができるマイクロソフトの製品・サービスを採用し、2012年3月、学内で運用してきたメール システムをExchange Server 2010とOffice 365 for Education によるハイブリッドなメール システムに刷新した。

システム構成図

また、システム構築にあたっては、Exchange ServerとOffice 365の2つのシステムを1つのドメインで運用できることが求められた。

この理由を同大学では、「教職員用の Exchange Server と学生用のOffice 365でドメインを分けるという選択肢も考えました。実際に、他大学では教職員と学生のドメインを分けているケースも少なくありません。しかし、従来の本学メールアドレスはドメインが40くらいのサブドメインに分かれていて、かつ他大学に比べてもアドレスが長いという問題がありましたので、できるだけ短くしたかったのです。また、ドメインを同じにすることで、大学としての一体感を出したいというねらいもありました」と説明する。