吉本興業100年の歴史を月替わりの芝居で描く『吉本百年物語』の10月公演「これで誕生! 吉本新喜劇」(10月7日~31日 大阪・なんばグランド花月)の制作発表会見が5日、大阪市内で行われ、出演者の内場勝則、千原せいじ、小西美帆、金山一彦が出席した。

写真左から、金山一彦、千原せいじ、内場勝則、小西美帆 拡大画像を見る

同公演の舞台は昭和35年、のちに吉本新喜劇の看板スターとなる花紀京(内場勝則)と岡八郎(千原せいじ)の若き日を描く。互いをライバルとして意識し合い、苦悩しながらも新しい時代の喜劇を作り出していく2人の姿が、吉本新喜劇草創期に作家として携わっていた笑福亭松之助(金山一彦)の視点でつづられる。

現在、吉本新喜劇を牽引する座長の1人でもある内場は「新喜劇のパイオニアである花紀京師匠を演じられるのは夢のようですけど、プレッシャーもかなりあります」と心境を。花紀をよく知るベテラン役者陣からは「花紀さんの役衣装を着たとき、『そっくりやわ!』って写メを撮られまくった(笑)」そうで、内場自身も共演の経験があるだけに緊張も大きいようだが、「僕の知らない若いころの花紀さんの役なので、気楽な気持ちで自分なりの花紀京を演じたい」と意欲を見せた。

一方、せいじは「岡八郎師匠とは一度もお会いしたことがないので、完全に『テレビの中のおもろいオッサン』のイメージ。それだけにワクワクしてます」と感想を。「僕も師匠の若いころを知らないので、ええ意味で気楽に、楽しくやろうと思ってんですけど…。さっき、岡師匠のお弟子さんやったオール巨人師匠にお会いしまして、『絶対見に行くから、ちゃんとせぇよ!』と言われたので、ちょっとプレッシャーかなと(笑)」と厳しい"お目付役"の存在を明かして笑わせていた。