独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は9月5日、8月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を公開した。発表によると、8月に同機構が検出報告を受けたウイルスの総数は2万4189個で、前月比5.1%減。届出件数は、前月より9.6%多い961件となっている。

ウイルス検出数の内訳は「W32/Mydoom」が全体の63.8%で、「W32/Netsky」が24.3%、その他のウイルスが11.9%となっている。

8月のウイルス検出数

8月のウイルス届出件数

コンピュータウイルス以外の「不正プログラム」の検出数は2万1437個で、前月の10万367個から一気に減少した。検出数のトップ3は、1位が偽セキュリティソフトの「Fakeav」で2504個、2位はPCに不正アクセスのための侵入経路を仕掛ける「Backdoor」で1850個、3位は宅配会社の伝票情報に見せかけることで感染を試みる「Invo」で1710個。

不正プログラムの検知件数推移

このほか、不正アクセスの届出件数は9件で、被害の内訳は「侵入」6件、「なりすまし」2件、「DoS攻撃」1件となっている。

不正アクセスの届出および相談の受付状況

また8月のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は980件だったという。内訳はワンクリック請求に関する相談が255件、偽セキュリティソフトに関する相談が41件、ファイル共有ソフト「Winny」に関連する相談が9件などとなっている。

ワンクリック請求相談件数の推移