ゾーホージャパンは8月20日、サーバ・ネットワーク統合監視ツール「ManageEngine OpManager(以下、OpManager)」にネットワーク上の装置検出と同時に監視項目を設定する「ルールエンジン」機能を追加し、最新版「リリース9.2」として出荷を開始したと発表した。

最新版では、サーバ・ネットワーク監視の迅速な運用開始を支援する機能や、ログファイル監視機能、他のシステムとの連携機能を強化している。

「ルールエンジン」は、装置の種類やIPアドレスなど指定した条件に合致するサーバやネットワーク機器を検出すると、サービスやプロセス、スクリプトといった監視項目を自動的に設定する機能。個別に設定する工数を省略し、検出してから実際に監視を始めるまでの時間を短縮する。また、前リリース9.1に比べ、装置の検出速度を従来の5倍に向上。同機能の追加と検出速度の向上により、運用開始までの時間を従来の約1/10に短縮するという。

ルールエンジンの編集画面

ログファイル監視機能は、アプリケーションが出力するログファイルを監視し、ログファイルに特定の文字列が含まれていた場合にネットワーク管理者に通知する。SyslogやSNMPトラップの送信機能は、日立製作所社のJP1、HPのNetwork Node ManagerやOperations Manager、IBMのTivoli Netcoolなどのシステム監視ツールとOpManagerを併用している場合、監視工数の削減に役立つなどの上位の監視マネージャにイベントを送信する機能で、システム監視の工数の削減につながる。

また、障害の緊急度に応じた3段階のしきい値を設定でき、重大な障害の発生予防に役立つ。

ルールエンジンの編集画面

ライセンスと価格は、50から1000の監視対象(デバイス)数に基づくライセンス体系で、オプションライセンスによる機能の追加も可能。Essential Edition(50デバイスから)の年間ライセンス料金は(税別、年間保守サポート付)で17万円から。通常ライセンス料金(税別、初年度保守サポート付)は40万8,000円から。