レノボと米EMCは8月1日、広範なパートナーシップの締結を発表した。この提携により、レノボはサーバとネットワーク・ストレージ領域における地位を強化する一方、EMCは中国やその他の高成長が見込まれる主要市場へ大きく事業展開するという。

今回のパートナーシップは、「x86サーバ」「ネットワーク・ストレージ製品におけるOEM販売」「SMBや部門向けNAS」の領域で強みを発揮することができるとしている。

x86サーバ分野では、レノボの力を加速・拡大させるサーバ技術開発プログラムを立ち上げ、それに基づいて開発されたサーバはレノボから市場に送り出し、EMCの一部のストレージ・システムに組み込まれる予定。

両社はOEMとリセラーの関係を築き、レノボの現行のサーバ・ビジネスと歩調を合わせながら、EMCのネットワーク・ストレージ製品をまずは中国に向け、次いで他の世界市場に提供していく。

両社は、EMCの低価格NAS製品「Iomega」から特定の資産やリソースを提供して新たに立ち上げる合弁会社に移し、SMBや拠点が点在する企業に対しNAS製品を提供する予定だ。

合弁会社設立にあたって、レノボは現金を、EMCはIomegaの特定の資産やリソースを提供する。契約締結時には、レノボが新合弁会社の株式の過半数を取得し、合弁への移行期間、移行後も、顧客はサービス・製品提供・補償の継続性が保証される。合弁会社は、2012年末の契約締結が見込まれている。